『すずめの戸締まり』聖地巡礼/映画・神戸の舞台


令和4年に公開されたアニメ映画「すずめの戸締まり」は、日本各地の廃墟に点在する災いの出口“扉”を閉じていく高校生・岩戸鈴芽(いわと すずめ)の物語です。作中では、鈴芽が日本を縦断するため、映画の舞台は日本各地に多数点在しています。


神戸も映画に描かれた主要な街のひとつとなっています。港町神戸ならでは景観はもちろん、どうしてここを選んだのか??と思われる庶民的なエリアまで舞台となっており、わたしもとても驚きました。


こちらでは、『すずめの戸締まり』のモデルとなった神戸近郊の聖地巡礼スポットを紹介しています。





すずめの戸締り/すずめがのぞみで東京に向かった新幹線新神戸駅


すずめの戸締まりに登場した神戸の駅は「新神戸駅」です。 映画でも「JR新神戸駅」とはっきりと名前が出てくるのでわかりやすいですね。歩道左手に等間隔に置かれた花壇や、目が不自由な方のための点字ブロック、JR新神戸駅と書かれた壁のタイルなどが再現されています。新神戸駅からのぞみに乗車し、すずめは東京へ向かいます。




すずめの戸締り/すずめがいた神戸のスナック「はぁばぁ」がある商店街・東山商店街&二宮商店街


女手一つで幼い双子を育てるママ・二ノ宮ルミさんが働いていたのは、神戸のスナック「はぁばぁ」。映画で登場するスナックがある九宮筋商店街は、東山商店街と二宮商店街がモデルになっています。



神戸市内にはいくつかの商店街がありますが、その中で最も活気があると言われているのが東山商店街です。細い道の両側にお店がぎっしり立ち並び、たくさんの人が買い物しています。



東山商店街では今となってはあまり見られない「昭和の商店街」の雰囲気を味わえます。地下鉄「湊川公園」もしくは神戸高速鉄道「湊川」から歩いて3分、JR神戸駅から徒歩15〜20分のところにあります。



もうひとつのモデルである二宮商店街は、JR三ノ宮駅東口を出て、北方面に向かったところにがあります。神戸最大の繁華街三宮の近くにあるとは思えない下町感あふれる商店街です。電信柱に”S”が隠れ、この角度からみるとホッピングセンターに見えます。通りかかる度に、ホッピングセンターってぷぷっと笑っていた商店街が聖地になるとは思ってもみませんでした(笑)。



こちらが、二ノ宮ルミさんが働いていた神戸のスナック「はぁばぁ」の場所のようです。現在は空き店舗のようですが、もとはスナックだったのかもしれませんね。



二宮商店街に来たら、是非「月ヶ瀬」さんにお立ち寄りください。神戸在住50年の知人に教えてもらったおススメの和菓子屋さんです。静かな商店街の中、こちらの店舗前は地元の方で賑わっていることが多いです。ちなみに和菓子屋さんは映画には登場していません。



「月ヶ瀬」さんでは、とてもおいしい和菓子がリーズナブルな価格で味わえます。お赤飯が特に人気ということで、お赤飯目当てに行列ができていることもあります。もし映画の場所に本当にスナックがあったら、スタッフの方は月ヶ瀬さんの常連客だったろうと思います。




ちなみに、二宮商店街の隣には、二宮市場と二宮筋商店街があります。名前も場所も似ているので間違う人が多いかもしれませんね。アーケードがある通りが二宮商店街です。







すずめの戸締りで登場したマクドナルドはどこ?【2号線須磨店】


すずめがルミさんと行ったマクドナルドも神戸に実在します。モデルとなったのは、神戸市須磨区鷹取町1丁目1−6にあるマクドナルド2号線須磨店です。是非ビッグマックを注文してくださいね。



お店の名前の通り2号線沿いにあります。公共交通機関で行かれる方は、JR鷹取駅から徒歩5分くらいです。




すずめの戸締り/神戸ゆめの国のモデル「神戸おとぎの国」オレンジのゴンドラ


映画で出てくる『神戸ゆめの国』は、遊園地「神戸おとぎの国」がモデルとなっているようです。観覧車とジェットコースターがそっくり、観覧車のすぐ右手にジェットコースターがある構図が一致しているとツイッターでも話題になっていました。


観覧車やゴンドラの形も映画のものとよく似ています。すずめが乗り込んだオレンジ色のゴンドラもありますね。聖地に行ったらオレンジ色のゴンドラに乗り込んでください。




前足を上げた馬がいるメリーゴーランドも神戸おとぎの国にあります。



映画でメリーゴーランドの奥に見えているのは、神戸おとぎの国にある「Twin Dragon」というバイキングです。


「神戸おとぎの国」は、道の駅 神戸フルーツフラワーパークの園内にある遊園地で現在も営業中です。年齢が5歳以上で身長120cm以上であれば、お子さん一人で全てのアトラクションを利用することができます。入場料は無料で、乗り物に利用する際に料金を払うというシステムです。乗り物は、巨大要塞のみ、400円で、その他は300円というリーズナブルな価格です。




すずめの戸締り/ダイジンが渡った明石海峡大橋と周辺観光


『すずめの戸締まり』の神戸の聖地の1つが、明石海峡大橋です。明石海峡大橋は、神戸市垂水区東舞子町と淡路市岩屋とを結ぶ明石海峡を横断して架けられた吊橋で、全長3911m(主塔館1911m)の日本で最も長い吊り橋です。 間近で見る明石海峡大橋は圧巻!


明石海峡大橋を臨む舞子公園周辺には、観光スポットがたくさんあります。全部見ようと思ったら最低でも一日くらいかかってしまいそうです。






舞子海上プロムナードは、明石海峡大橋の添加施設として開設されました。



舞子海上プロムナードでは、海面からの高さ約47m、陸地から約150m、明石海峡へ突出した延長約317mの回遊式遊歩道です。エレベーターを使って明石海峡大橋に上ることができます。また、「海上47mの丸木橋」では、ガラス越しに真下に海を見ることができます。






橋の科学館は、架橋技術が学べるサイエンスミュージアム。あまり他にはない”橋”に特化した科学館で、建設当時の様子を垣間見ることができます。とても面白いので、大人はもちろん、科学や建築に興味がある小中学生のお子さんにもおススメです。



明石海峡大橋の生みの親である原口忠次郎博士(第12代神戸市長)の偉業を称え、明石海峡大橋架橋5周年に建立された記念碑・夢レンズの真ん中は空洞になっていて、この夢レンズ越しに明石海峡大橋を撮影する観光客で賑わっています。


舞子公園周辺は、海沿いを散歩をする人や観光客でにぎやかですが、通路も広く明るく開放的なので、混雑感は全く感じられません。お天気のいい日に是非お出かけください!






『すずめの戸締り』映画で登場した神戸の夜景スポットの紹介


『すずめの戸締まり』では、神戸の夜景が登場しました。どこから、どこを見た夜景なのか調べてみたいと思います。



映画の中で登場した長方形っぽい人口の島は、六甲アイランドの形によく似ています(六甲アイランド - Google マップ)。六甲アイランドにある赤白のクレーンは映画のなかでも確認できますね。海キリン、ガントリークレーンというそうです。




どこから六甲アイランドを見ているのか?については、六甲山上の3大夜景スポットのうちのひとつ「摩耶山の掬星台では?」とも推測されていますが、「ちょっとちがうかも?」という意見もあります。確かに、掬星台から正面に見えるのはポートアイランドで、六甲アイランドはもう少し東側にあります。また、映画の映像の方が、掬星台よりももう少し低いところから見た景色のように思います。






こちらは、神戸大学の六甲台キャンパスからの景色です。白い橋が神戸市魚崎と六甲アイランドをつなぐ六甲アイランド大橋ですので、その先に見えるのが六甲アイランドだと思います。映像と比べてみるとこれくらいの高さのような気がしますが、ちょっと違うような気も?どうでしょうか?


神戸大学は、阪急六甲駅から徒歩20~30分程度登ったところにあり、バスを使えば歩かずに大学まで行くこともできます。ただし、大学構内は原則として関係者以外立ち入り禁止(受験予定の場合見学はOK)となっているようです。



もう一つの候補は、阪急岡本駅から徒歩20~30分程度山を登ったところにある保久良神社から見た景色です。



保久良神社は、六甲アイランドのちょうど北側に位置しているため、正面に六甲アイランドを見ることができます。こちらからの景色が映画の映像に一番近いかもしれませんね。保久良神社は、一般の方でも自由に参拝することができますが、残念ながら車道はないので、ちょっと山登りが大変かもしれません。



個人的には、この三つの中で夜景を見るとしたら、厳密には少々場所が異なるかもしれませんが、摩耶山の掬星台がおススメです。掬星台は、ケーブルとロープウェイなどを使えば楽々到着します。日本三大夜景の名の通り最高のロケーションで、神戸から紀伊半島まで見渡せる雄大な眺望が楽しめます。




新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』の紹介・ネタバレなし


公開してから7日間で興行収入27億円の大ヒットを記録している映画『すずめの戸締まり』。『天気の子』の公開から約3年、世界中のファンが注目する新海誠監督の最新作です。


『すずめの戸締まり』は、東日本大震災がテーマに選ばれており、震災で親を失い、故郷を離れた女子高校生すずめが主人公となっています。九州から始まり東北へと扉を閉めていく物語。震災で母親を失った彼女が、過去を受け入れて成長するという姿に涙したという方も多いのではないでしょうか?


廃墟に点在する災いの出口“扉”を閉じるため日本各地を巡るというロードムービーなので、映画を見ると旅行に行きたい気分にさせてくれます。聖地巡礼するファンが続出しているというのも納得です。


小説も出版されており、映画では描かれてなかった細かい部分も描かれています。映画だけではちょっとわかりにくかったという方は、後から読むと新しい発見があると思います。先に読んでおけば、映画の内容がより理解しやすくなりますので、映画を見たという方、まだという方どちらにもおススメです。


近年に新海誠監督の長編映画3作品『君の名は。』、『天気の子』、そして『すずめの戸締まり』を合わせて、一部のメディアは“災害三部作”とも呼ばれているそうですが、『すずめの戸締まり』に関しては、災害(地震)の表現がかなり直接的なのでその点のみご留意くださいね。




『すずめの戸締まり』の音楽は、『君の名は。』と『天気の子』に続きRADWIMPが担当。さらに、キャラクターデザイン、作画監督、美術監督も、『君の名は。』を担当した田中将賀さん、土屋堅一さん、丹治匠さんが担当しているということで、『君の名。』ファンの方は必見です。


また、アマゾンプライム会員なら、新海誠監督の作品の『天気の子』『君の名は。』が無料で視聴可能です。会員でない方は、一か月間無料体験もできますので、是非チェックしてみてくださいね。


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『すずめの戸締り』の舞台周辺・神戸のメジャー観光スポットの紹介・リンク集


『すずめの戸締り』の舞台周辺には神戸を代表する観光スポットがたくさんあります。是非メインの目的地としてお立ち寄りください!!

神戸北野異人館
異国情緒豊かな雰囲気が港町神戸にぴったり 神戸を代表する観光名所
布引ハーブ園
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