須磨離宮公園・関西屈指のバラ園&子供たちが喜ぶレジャースポット


須磨離宮公園は、兵庫県神戸市須磨区の丘陵に広がる面積82ヘクタールの広大な公園です。


開園したのは、昭和42年(1967)。その前身は、天皇のご宿泊を主目的にした皇室の別荘「武庫離宮」でした。なんと大正天皇や貞明皇后、昭和天皇(当時皇太子)、「ラストエンペラー」として知られる溥儀皇帝(当時満州国皇帝)がご利用されたこともあります。現在も、門柱、中門、潮見台、日本庭園など、当時の離宮の面影を残しています。



須磨離宮公園と言えば、関西屈指のバラ園として有名です。ベルサイユ宮殿の庭園をモデルとした「バラ園」には、約180種、4,000株のバラが植えられており、春秋に見ごろを迎えます。またバラ以外にも、約25種160本の梅が咲く「梅園」、約60種4,000株のハナショウブが咲く「花しょうぶ園」、150mにおよぶもみじの並木道「もみじ道」など、どの季節に訪れてもその季節の花や樹木を満喫できます。


植物園として有名な須磨離宮公園ですが、実は、フィールドアスレチックや児童遊園、高速ジャンボ滑り台など、子供たちが喜ぶ施設も充実。家族にも人気のレジャースポットにもなっています。


こちらでは、須磨離宮公園について紹介しています。



須磨離宮公園・アクセスと利用料金など・年間パスポートが超お得!


【住所】
〒654-0018 神戸市須磨区東須磨1-1
TEL. 078-732-6688


【開園時間】
9:00~17:00
*入園は16:30まで
*フィールドアスレチックは、16:00まで


休園日:木曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
※イベント時の臨時開園、夜間開園あり。


【入園料】
大人(15歳以上、中学生を除く):400円
小・中学生:200円


須磨離宮公園は年間パスポートが超お得なのでおススメです!我が家も何度か購入しました。


年間フリーパス
3園共通(須磨離宮公園・森林植物園・相楽園)
大人(15歳以上、中学生を除く):900円
小人(小・中学生):450円



【公共交通機関アクセス】
●山陽電車「月見山駅」、「須磨寺駅」、「東須磨駅」から徒歩10分
●山陽「須磨駅」から市バス「妙法寺駅行(75系統)」「離宮公園前」下車すぐ
●市営地下鉄「妙法寺駅」から市バス「須磨一の谷行(75系統)」「高倉台南口」下車南へすぐ

*山陽電車を利用して行く場合、行きは緩やかな坂道になります。歩きなくない~という方には、バスか車で行かれることをお勧めします。
神戸市バス75系統「妙法寺駅前」(須磨一の谷行き)のバス時刻表


【車でのアクセス】
バスを利用して、須磨離宮公園に行かれる場合は、ほとんど歩く必要はありませんが、歩道橋を渡らなければなりません。また、運が悪いと時間帯によっては30分待ちになることもあります。歩道橋を渡れない、バズを待ちたくないという方には、車で行かれることをお勧めします。


●姫路・加古川方面:加古川バイパス→第二神明道路 須磨出口突き当たりを左折→すぐ右側に本園駐車場入口あり
●大阪・三宮方面:阪神高速神戸線 月見山出口を直進→須磨IC入口方面の看板に沿って道なり→トンネル横の側道を直進(トンネルに入らない)→離宮公園前交差点(歩道橋のある交差点)を右折→第二神明の高架をくぐってすぐ右側に本園駐車場入口あり


【駐車場】
本園駐車場:272台(乗用車1回500円、二輪車1回100円)
植物園駐車場:22台


ご利用案内 | 神戸市立 須磨離宮公園



須磨離宮公園・お弁当持参は可能?離宮内でもおススメのカフェを紹介

須磨離宮はお弁当持参でも大丈夫です。その名も、「おべんとう広場」という名前がついている広場があります。フィールドアスレチック「子供の森冒険コース」に隣接する広場で、2段に分かれている土の広場と屋根付のテーブルとベンチがあります。夏の暑い時には屋根付きスペースがありがたいですね。


須磨離宮の雰囲気を満喫したいという方は、須磨離宮公園内にあるダイニングカフェ『GARDEN PARTAGE 須磨離宮』のご利用をお勧めします。


ガラス張りのカフェレストランから、噴水と庭園を眺めながらのお食事できます。
店内は明るく吹き抜けの天井で開放感があってとても良い雰囲気です。


淡路島の新鮮野菜や減農薬のお米を作っている野添農園のお米など、こだわりの食材を使ったランチプレートや園内で採取した離宮ハニーをシロップしたワッフルなど、おいしい食事が楽しめます。



右側の建物がカフェ。カフェの目前に噴水が見えます。


須磨離宮公園のカフェ 予約&口コミチェックはこちら ガーデンパタジェ 須磨離宮


須磨離宮公園・噴水のある「王侯貴族のバラ園」


須磨離宮公園のメインとも呼ばれ、左右対称平面幾何学式庭園「王侯貴族のバラ園」です。中央には水量豊かな噴水が列状に設置されています。ベルサイユ宮殿の庭園をモデルとしているそう。西洋庭園では、自然を人工化し、直線的で幾何学的なデザインをしています。木は規則正しく切りそろえられ、水の流れも制御されています。


噴水を囲むようにバラが咲いています。一番奥が南大噴水です。


The Gardens | Palace of Versailles


須磨離宮公園・約180種、4,000株のバラは、春と秋が見どころ

須磨離宮公園では、主にモダンローズを植栽している「王侯貴族のバラ園」と野生種やオールド・ローズを植栽している「バラの歴史と文化 園」でバラを見ることができます。


我が家では、春にバラを見に行きました。



モダンローズを植栽している「王侯貴族のバラ園」。写真は、”プリンセスミチコ”です。


モダンローズとは、1867年に、フランスで作出されたラ・フランスという品種であり、四季咲き性です。
四季咲き性とは、生育に必要な最低気温があれば、1年中花芽をつけて花を咲かせられる性質をもつ植物のことで、日本の気候だと、春バラと秋バラが楽しめます。



モダンローズの”ハイブリット・ティー”。赤色が美しいですね~。






画面左側のピンク色のバラは、モダンローズの”クライミング”。春の一季咲きが多いんだそうです。秋だと見られないのかも?
奥に見える建物が、レストハウスです。レストハウスからは、こちらの庭園が一望できます。


モダンローズ&イングリッシュローズの分類
須磨離宮公園 バラ


須磨離宮公園・フィールドアスレチック・入園者は無料!

須磨離宮公園と言えば、バラや庭園の印象が強くなりがちですが、お子さん連れの方におススメなのは、、フィールドアスレチック「子供の森冒険コース」です。


おススメのポイントは、緑豊かな離宮公園で体が思いっきり動かせること!暑い夏でも程よい木陰になっているのが嬉しいです。


「子供の森冒険コース」は、20種類以上ある遊具を連続して配置し、一巡できるようになっています。



コースのテーマは、国際海洋都市神戸らしく、海洋冒険物語(スティーブンソン作)の「宝島」が題材です。”どらをならせ帆を上げろ”です。重い場合は手伝ってあげてくださいね。




”島々をめぐって”進みます。



”大波をのりこえて”行きます。



”オオダコとの格闘”。負けるな~~~!!



”小舟で接岸”。ぶら下がって渡ります。



”道なき道をすすめ”
手足を使って進んでいきます。



”道なき道をすすめ”は、複数の遊具で構成されています。奥の遊具では、うまく体重移動して進まなければなりません。



右側の丸太の遊具”ぼくは船長”を上って、滑り台”一気に小屋へ”で降りていきます。



滑り台が長くて楽しい☆



”海賊につれられて”。うまく体重移動できるかな??



”さああと一息”



こちらの遊具では、上り下りがまだるっこしくなったみたいで、そのうち、丸太側のてっぺんから、網に跳び移るようになりました。我が家での通称モモンガジャンプ。こうやってコースに要する時間がどんどん短縮されていきます。


対象年齢は小学生以上ですが、小学生未満でも保護者が同伴すれば大丈夫です。うちの子は、年中さんくらいから、こちらのアスレチックにハマり、その後数年間にわたり、何度も何度も訪れました。もちろん年パス利用です(笑)。


最初は、1コース20分以上かかっていましたが、最終的には、10分そこそこで回れるようになりました。うちの子が、結構すばしっこい子に成長したのもこちらのアスレチックのおかげかもしれません。


公園に入園された方は、入り口で記帳をすれば、無料で何回でもコースを回ることができます。利用できる時間は、16:00までと閉園時間より早くなっていますので、ご注意くださいね。


フィールドアスレチック | 神戸市立 須磨離宮公園


須磨離宮公園・名物!高速「ジャンボ滑り台」がある児童遊園


須磨離宮園内の「児童遊園」。複合遊具やブランコ、ジャングルジム、スイング遊具などがあります。フィールドアスレチックが難しい小さいお子さんにおススメ。


写真から、薄暗い様子が伝わるでしょうか?写真左上に写っているバイパスでちょうど影ができ、昼でもあまり直射日光に当たりません。



こちらの児童遊園には、地元っ子に有名な名物の高速「ジャンボ滑り台」があります。珍しいコンクリート製で、かなりスピードが出ます!!


須磨離宮公園・武庫離宮の遺構・れんがトンネル

須磨離宮公園の前身は、天皇のご宿泊を主目的にした皇室の別荘「武庫離宮」でした。なんと大正天皇や貞明皇后、昭和天皇(当時皇太子)、「ラストエンペラー」として知られる溥儀皇帝(当時満州国皇帝)がご利用されたこともあります。


武庫離宮の竣工は大正3年。残念ながら、御殿は戦火により焼失してしまいましたが、今でも当時の面影を残すところが数々あります。




須磨離宮公園は2つのゾーンに分かれていて、噴水庭園がある本園と植物園をつなぐ隧道です。
建設当時から残るトンネルで、有事の避難路として建造されたと言われています。


これ以外にも、門柱、中門、潮見台、日本庭園など、当時の離宮の面影を残しています。さすが、皇室の別荘!!という雅で荘厳な作り。須磨離宮に訪れた際は、是非ご覧ください。


離宮公園の歴史 | 神戸市立 須磨離宮公園