べっぴんさんロケ地で巡るおすすめ神戸観光/萌黄の館など

『べっぴんさん』は、2016年度下半期放送のNHK「連続テレビ小説」第95シリーズの作品です。


『べっぴんさん』の主人公は、昭和のはじめに神戸の山の手で生まれたすみれ。戦後の焼け跡の中、4人の仲間たちとともに子供服作りという夢へと向かう物語です。


ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカーファミリア創業者のひとりである坂野惇子さん。彼女が神戸出身であったことから、撮影やロケは神戸近郊で多く行われています。また、坂野さんはレナウン創業者、佐々木八十八（元貴族院議員）さんの三女という神戸の超お嬢様。主人公の軌跡を辿れば、明治後期〜昭和初期にかけて大阪神戸間で育まれた西洋風の生活文化「阪神間モダニズム」に触れることができます。


こちらでは、『べっぴんさん』ファンの方にぜひ足を運んでもらいたい神戸の観光スポットをご紹介します。

べっぴんさんのクランクイン地・神戸北野異人館【萌黄の館】

NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のクランクインの地である「萌黄の館」は、神戸北野異人館街にある代表的な洋館のひとつで、国指定重要文化財に指定されています。


　　旧名称　　シャープ邸
　　用途　　　公開文化財、資料館
　　設計者　　A.N.ハンセル
　　構造形式　木造2階建、寄棟造、桟瓦葺、上下窓鎧戸付
　　敷地面積　803.66m²
　　延床面積　383.34m² （1階192.91m²、2階190.43m²）
　　竣工　　　1903年（明治36年）
　　文化財　　国の重要文化財（1980年12月18日指定）


『べっぴんさん』主演は、芳根京子さん。ヒロインのオーディションで、2261人の中から選ばれました。東京都出身の女優さんです。『累 -かさね-』と、『散り椿』での演技が評価され、第42回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しています。「萌黄の館」には、『べっぴんさん』ゆかりの品々も展示されています。




「萌黄の館」はもともとは「白い異人館」と呼ばれていたそうですが、1987年からの半解体修理で創建時の外壁の色は"萌黄色"であったことが発見されら、1989年に建物の愛称が「萌黄の館」に変更され建物の色も萌黄色に塗られました。




「萌黄の館」は、明治19年来日以来、同41年まで神戸に住み、神戸のアメリカ総領事となったハンター・シャープ氏（Hunter Sharp）の邸宅として建築されました。木造2階建、下見板張り、2つの異なった形のベイ・ウィンドー(張り出し窓)が特徴です。異人館「萌黄の館」のもう一つのシンボルが暖炉用のレンガの煙突です。1995年の阪神・淡路大震災ではシンボルの3本の煙突がすべて崩落し外壁に亀裂が生じるなどの大きな被害を受けたが、現在は復旧されています。


神戸市北野町には、「萌黄の館」以外にも数多くの異人館が残っており、神戸を代表する観光スポットになっています。是非、訪れてみてくださいね。

べっぴんさんのロケ地・異人館【旧ハッサム住宅】と旧迎賓館【レストラン　相楽】

ハッサム住宅は、『べっぴんさん』に登場したマクレガーさんの家として撮影されました。ヒロインのすみれがエイミー・マクレガーさんの娘にドレスを作ったことをきっかけに、ドレスをベビー服作りが始まっていきます。旧ハッサム住宅は、英国人貿易商のハッサム氏が、明治35年頃異人館街（北野町）に建てて住んだもので、設計は英国人によるものです。木造2階建、寄棟造棧瓦葺の和洋折衷建築物。昭和36年に神戸市が寄贈を受け、昭和38年に相楽園内に移築されました。



相楽園とは、神戸市の都市公園で唯一の日本庭園です。敷地は、なんと19,566m²。相楽園の入り口の立派な門をくぐれば、市街地にあるとは思えないほどの広くて美しい日本庭園が広がっています。 旧ハッサム住宅を見るためには、相楽園に入館しなければなりません（入館料などの相楽園の詳細はこちら）。旧ハッサム住宅は、相楽園正門出入口から入って一番奥。相楽園会館の東側にあります。



残念ながら、通常見ることができるのはハッサム邸の外観のみで、内部が見学できるのは年に3回だけとなっています。春の「つつじ遊山」と秋の「菊花展」の時期にあわせて、2週間程度の内部公開が行われています。また、夏に開催される「にわのあかり」の時期にも夜間特別公開が行われています。






相楽園にある旧相楽園会館は、KADOSHOの社長室、東京のホテルのロビー、「男のための着こなし講座」会場として、『べっぴんさん』に登場しました。


旧相楽園会館は、神戸市の迎賓館として建設されましたが、従来はなかなか一般の人が利用できるというイメージがありませんでした。しかし、現在では「THE SORAKUEN」としてリニューアルされ、ウェディングや各種パーティ・イベント、レストラン・カフェとして、一般の方も利用できるようになっています。


「THE SORAKUEN」にある【レストラン　相楽】は、格式の高いレストランです。兵庫県産を中心に料理長厳選の食材を使用した和・洋食が楽しめます。特別な日のお祝いや大切な方もおもてなしなどで利用される方が多いようです。ランチ、ディナーともに完全予約制となっています。




もう少しお手軽に利用したい方には、【相楽園パーラー】がおススメです。ランチ、スイーツなどがとてもリーズナブルな価格で楽しめます。こちらは、予約必須ではありませんが、結婚式場としても用いられているため、臨時クローズという場合もありますので、事前確認をおススメします(席の予約はアフターヌーンティーのみ可能となっています)。

べっぴんさんのロケ地/旧乾邸・神戸市指定有形文化財

旧乾（いぬい）邸は、兵庫県神戸市東灘区にある歴史的建造物です。乾汽船創業者、4代目新兵衛・乾新治の邸宅として、モダニズム建築で知られる建築家・渡辺節が設計した住宅で、名手渡辺氏の代表作ともされています。


門や塀も含め、建物全体が「神戸市指定有形文化財」に、庭園も一部を除いて「神戸市指定名勝」になっています。『べっぴんさん』では、坂東すみれの住む神戸のお屋敷の門（坂東邸の門）として登場しました。


残念ながら、常時公開されている施設ではないため、観覧のためには、特別公開日を狙うしかありません。概ね年に2回、5月中旬、11月上旬ごろに「特別観覧」が開催されています。詳しくは、神戸市のホームページをご覧ください。


神戸市HP：旧乾邸

べっぴんさんのロケ地/ジェームス邸・瀬戸内海を臨む本格フレンチレストラン

【ジェームス邸】は、神戸・塩屋に建つ1万㎡という敷地に建つ洋館で、別名「望淡閣」とも呼ばれています。敷地から淡路島が望めることが名前の由来。『べっぴんさん』では、主人公・坂東すみれが戦争前に住んでいた豪邸として登場しました。


まるで古城のような建物です。歴史的建造物としても評価が高く、神戸市の有形文化財となっています。イギリス貿易商人だったジェームス氏は、この地に【ジェームス邸】を建造するだけでなく、イギリス人のための住宅地を約50軒ほど開発したために、このあたりは「ジェームス山」と呼ばれています。現在は、神戸市西部を代表する高級住宅街となっています。



ジェームス邸は、後に三洋電機の創始者・井植歳男（いうえとしお）氏の邸宅となり、その後、三洋電機の迎賓館として使用されていました。現在では、瀬戸内海を臨む結婚式場兼本格フレンチレストランとして生まれかわり、一般の方も利用できるようになりました。


スタッフの方の最上級のもてなしが評判で、特別な日のお祝いやパーティーに利用される方が多いようです。目の前で切り分けえもらえる特選黒毛和牛を炭火焼にしたローストビーフが人気。レストランは２階となりますので、当日披露宴などがなければ、ドラマに出てきたあの赤い絨毯の階段を登ることができます。

旧グッゲンハイム邸/べっぴんさんの他、映画「スパイの妻」や「繕い裁つ人」にも登場した異人館

旧グッゲンハイム邸（きゅうグッゲンハイムてい）は神戸市垂水区塩屋町にある白とグリーンが印象的なコロニアルスタイルの異人館です。『べっぴんさん』では、主人公すみれの長女・さくらが通う保育園として登場しました。


2020年6月、グッゲンハイム氏が住んだ邸宅は北隣の洋館で、この家を建てたのはジャコブ・ライオンス氏であったことが判明しましたが、引き続き慣れ親しんだ名前で呼ばれています。


毎月第3木曜日12:00～17:00に無料見学会が開催されている他、イベントやコンサート、結婚式などにも利用されています。また、『べっぴんさん』の他。映画「スパイの妻」や「繕い裁つ人」のロケも行われています。


旧グッゲンハイム邸について | 神戸市塩屋の洋館

『べっぴんさん』のロケ地/神戸ファッションプラザ　コスパ最高の高級ホテルがある巨大モール

昭和40年代大阪万国博覧会のキアリスのファッションショーは、「神戸ファッションプラザ」で撮影されました。1973年神戸市では、「ファッション都市宣言」を行い、官民をあげて「ファッションの街・神戸」のイメージ作りを行っていますが、その活動を担う中核的な施設が、神戸ファッションプラザです。


神戸ファッションプラザは、ホテル、美術館、商業ビルなどで構成される複合商業施設で、神戸市東灘区の六甲アイランドにあります。近代的でおしゃれな神戸らしい建物となっています。





ショッピングエリアには、ホテルが隣接しています。こちらの【ホテルプラザ神戸】は、プレミアムコレクション認定の、高級ホテルです。神戸最大の繁華街三宮からは、JRで住吉駅に到着後、六甲ライナーで六甲ライナーアイランドセンター駅下車。駅に直結しているので徒歩約3分で到着します。三宮からは約30分程度。


少々三宮から離れているという立地ゆえの利点は、ホテルや客室のクオリティーは一流ですが、宿泊費が安めの値段設定になっているということ。日程によっては、超綺麗で広いお部屋にビックリするほど低予算で宿泊できます客室の写真はこちら。さらに、客室はすべて12階以上！！遮るもののない圧倒的な夜景を楽しむことができます。予算はに上限があるけど、高級ホテルに宿泊したい！！という方におススメのコスパ最強のホテルです。


同じような名前の神戸プラザホテルが、神戸元町にありますので、お間違えの無いようお気を付けください。

べっぴんさんロケ地/淡路島 人気のおすすめ観光「国営明石海峡公園」など

淡路島も『べっぴんさん』のロケ地となりました。 淡路島へは、神戸市から明石海峡大橋を渡って行くことができます。すみれが好きな場所である神戸の街を見下ろす高台や幼いすみれが母の病室から逃げ出した先、すみれの女学校の遠足シーンなどが、自然豊かな淡路島の淡路市で撮影されています。



淡路島の『べっぴんさん』ロケ地は、普段は立ち入ることができない私有地も含まれているのですが、潔がすみれをバイクに乗せるシーンで登場する場所は、一般の方も立ち入ることができる国営明石海峡公園です。



国営明石海峡公園は、海に面した高台にある広大な敷地を持つ公園で、淡路島の人気の観光スポットの一つとなっています。




国営明石海峡公園では、四季折々の花を楽しむことができ、季節ごとに様々なイベントが実施されています。特に有名なのは、関西最大級春のチューリップとムスカリ。また、長さ130ｍ高さ14ｍ幅40ｍの関西最大級の大型遊具、すべり台やぶらんこ、ターザン滑車など150個にも及ぶ遊具があり、子供たちに大人気となっています。

出産祝いやプレゼントの王道ファミリア・母子手帳も人気！べっぴんさんのモデル

『べっぴんさん』の主人公は、昭和のはじめに神戸の山の手で生まれたすみれ。戦後の焼け跡の中、4人の仲間たちとともに子供服作りという夢へと向かう物語です。ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカーファミリア創業者のひとりである坂野惇子さん。ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカーファミリア創業者のひとりである坂野惇子さん。


『べっぴんさん』は、2016年度下半期放送のNHK「連続テレビ小説」第95作目で、2016年10月3日から2017年4月1日まで放送。期間全体の平均視聴率は20.3%と20%超えを達成した人気ドラマとなりました
。


『べっぴんさん』で登場した”キアリス”のモデルは、神戸の老舗アパレルメーカー【ファミリア】。1948年（昭和23年）創業です。 1948年、神戸トア・ロードの角からセンター街に入った山側の3軒目、モトヤ靴店の中に2台の陳列ケースだけのファミリアの原点である「ベビーショップ・モトヤ」が開店しました。残念ながら、このお店はすでになくなっており、現在の本店は、旧居留地・大丸前から徒歩約2分程度のところにあります。




神戸市では2017年に母子手帳がリニューアルされ、「ファミリア」デザインの母子手帳になりました。小さいころ「ファミリア」のバッグを愛用していたという神戸っ子も多く、「ファミリア」デザインの母子手帳は大好評で、私もゲットしました。ほしい！！という問い合わせが数多く寄せられたそうですが、残念ながら、神戸市の方限定となっています。



全国各地の百貨店内に店舗を構える高級子供服・子供向け用品・ベビー洋品店のファミリアは、皇室御用達として知名度も高く、全国のお母さんの憧れのブランド。特に神戸では根強い人気を誇り、絶対外さない出産祝いとしてとても有名です。私自身もファミリアをプレゼントに送ったり、頂いたり、ととてもお世話になっています。



ファミリアと言えば、上品でカワイイクマちゃんが目印。



出産祝いに選ばれる理由は、見た目のかわいさだけでなく、使ってみてわかる質の良さだと思います。なんといっても、手触りがよい！しかも、お着替え楽々。赤ちゃんのお着替えは本当に大変なので、着せやすいというのは、とてもありがたく重宝しました。長く使っても色あせたり、縮んだりすることもありません。まだまだ着れるのに～という状態でサイズアウトしてしまいます。

べっぴんさんの舞台周辺・神戸のメジャー観光スポットの紹介・リンク集

『べっぴんさん』の舞台周辺には神戸を代表する観光スポットがたくさんあります。是非メインの目的地としてお立ち寄りください！！