神戸北野 ななじ眺・あるいとうの舞台


人気の漫画家・ななじ眺さん作・漫画『あるいとう』。タイトルの「あるいとう」は神戸独特の方言で「歩いている」という意味になります。


阪神・淡路大震災を題材として取り上げていることから、震災を題材とした作品としても話題となりました。漫画の主要な舞台は【神戸北野】ですが、東遊園地にある震災関連のモニュメント「慰霊と復興のモニュメント」他、震災に関わる行事などについても作中に登場します。


また、偶然ですが、第1話の雑誌掲載は2011年4月であり、この第1話執筆中には東日本大震災が発生しています。震災に深いかかわりを持っている漫画なんですね。


こちらでは、漫画『あるいとう』とその舞台となった神戸北野町を中心に紹介しています。




あるいとうに描かれている場所・神戸聖地巡礼


『あるいとう』は、神戸の街並みや北野などの情景描写の美しさとストーリーの切なさがマッチした作品です。


『あるいとう』を連載するにあたって、作者のななじ眺さんは、実際に北野町を散策したそうです。『あるいとう』は、北野の街並みが再現されているのはもちろんですが、雰囲気まで伝わってくる丁寧な描写が多く、ななじさんが丁寧に取材を行ったことがうかがえます。


北野を歩いてみると、作品中に登場してくる建物や坂や壁など見つかって盛り上がりますよ。漫画に載っている部分の写真を撮ったり、お友達同士で同じ構図でポーズを決めてみたりするのも楽しいですね!



2巻の表紙になっている場所です。赤い窓枠がカワイイ!目立つので通りかかったら「アッ!!!」すぐにわかります。




イラストはこの角度。植木鉢や窓から見えるぬいぐるみ(種類はちがいますが)まで再現されています。



サックスを持つ銅像も目立つのですぐにわかります。こちらは、北野町広場にあります。休日には大道芸をやっていて人だかりになっていることもあるので、写真撮影は難しいことがあるかもしれません。



北野町東公園から神戸北野美術館までの細い坂道は、カラーイラストして登場しています。もちろん作中にも。是非歩いてみてくださいね。



北野町東公園から出発します。こちらの柱と小さなベンチ。見覚えがあります。作品中に何度か登場していますね。くこが泣きながら座っていたのはどのベンチでしょうか?



石垣を左手に下っていきます。


















神戸北野美術館に到着です。こちらの美術館で『あるいとう』原画展が催されていたそうです。





あるいとう×神戸・北野異人館街スタンプラリー お散歩マップ



『あるいとう』では、有名観光スポットも描かれているものの、そうでない場所の多く、北野に行ったことがない人にとっては、どこから見たらこう見えるの?とかこの壁はどこに?この坂道はどこに?と、何を手掛かりにすればいいのかわかりにくいことがあります。


以前、北野異人館街が『あるいとう』で描かれたスポットを巡るスタンプラリーを開催していました。残念ながらイベントは終了してしまいまいたが、こちらのスタンプラリーを活用して散策するとわかりやすいと思います。


スタンプラリーのスポットを巡っているうちに、「あっ!この坂は!」「あっ!この窓!」という場所を見つけられるかも?


一部を紹介します。


あるいとう 神戸北野異人館 お散歩マップ


②北野工房のまち


神戸ブランドを食べたり、体験できたりするは体験型観光スポットです。廃校になった旧神戸市立北野小学校を活用して作られているので、レトロな雰囲気。



「北野工房のまち」は令和5年12月28日をもって閉館しました。令和6年2月1日より運営会社が変更となります。新規リニューアルに向けました改装工事が行われます【工事期間:令和6年2月~9月頃まで(予定)】





③風見鶏の館


神戸北野と言えば、真っ先に思い浮かべる”風見鶏の館”。『あるいとう』でも最初の”第一歩”で登場しています。



作中では、屋根の一部のみで登場することもあります。







⑤山手八番館


願いが叶うサターンの椅子に座れます。




⑦あんカフェ


「あるいとう」の9巻の表紙になったロケーションは、あんカフェのバルコニーから撮影したものです。残念ながら、閉店してしまいました。。。


また、⑧クレープあんどれも閉店しています。


⑬神戸北野美術館


神戸北野美術館では、白くて可愛い一軒家風の建物です。美術館の中に、ミュージアムショップやカフェも併設されています。






ななじ眺さん作・漫画『あるいとう』の紹介



『あるいとう』は、ななじ眺(ながむ)さんによる少女漫画です。集英社「マーガレット」において、2011年(平成23年)9号(4月20日号)から2015年(平成27年)21号(10月20日号)まで連載されました。全11巻。主人公は、”くこ”という女の子です。北野のきつーい坂道も元気に走る明るい女の子ですが……実は、くこが阪神・淡路大震災で母を喪っており、彼女の行動の根幹には大震災が関わっています。漫画の主要な舞台は【神戸北野】ですが、東遊園地にある震災関連のモニュメント「慰霊と復興のモニュメント」他、震災に関わる行事などについても作中に登場します。



心が痛むというか、次を読むのに結構な気合が必要な重いストーリーです。重いのは震災がテーマということもありますが、それ以上に一人一人の描写が凄くリアルだからだと思います。


いいところはもちろんですが、人のダメなところ嫌なところも全て描かれます。しかし、その思いが複雑に絡み合っていくところが作品の見どころなのかもしれません。いいところも悪いところも含めて、みんなものすごく人間らしく、頑張ってほしい、最後まで見届けたいと思ってしまいます。


ななじ眺(ながむ)さんと言えば、少女漫画の王道と思われる方も多いかもしれませんが、こちらはちょっと違った作品です。『あるいとう』は、主人公の心の成長や周りの人との関係性を描いた物語で、恋愛部分はサブになっているように思います。



『あるいとう』というタイトルやストーリーにちなんで、各話は「第1話」「第2話」ではなく「第1歩」「第2歩」となります。そして、最終話は「最後の1歩」。是非読んで主人公くこの最後の一歩を見届けてくださいね。





神戸のメジャー観光スポットの紹介・リンク集


『あるいとう』の舞台・神戸北野の周辺には神戸を代表する観光スポットがたくさんあります。是非、お立ち寄りください!!

神戸北野異人館
異国情緒豊かな雰囲気が港町神戸にぴったり 神戸を代表する観光名所
布引ハーブ園
新幹線新神戸駅からすぐ!花とハーブの植物園
メリケンパーク&ハーバーランド
神戸港周辺・港町神戸の象徴
神戸北野ホテル
神戸を代表する観光地・北野で世界一の朝食を