三国志の聖地/神戸のパワースポットとおススメの本


中国の3世紀を舞台とする【三国志】は、今から1800年以上も前の中国の話にも関わらず、日本でも世代を問わず多くの人から人気を集めています。


【三国志】と言えば、劉備玄徳が、桃園の誓いで義兄弟となった関羽・張飛、天才軍師の諸葛孔明などと共に中国の統一を目指して戦うストーリー。人気の秘密は、あっと驚く見事な戦略や魅力的な武将たちが数多く登場するからかもしれません。


こちらでは、ファンにおススメの【三国志】に関連する神戸の観光スポットを紹介しています。




関帝廟/ご利益で運気が



関帝廟そのものは日本だけではなく、世界各地にあるのですが、その一つが神戸にあります。関帝廟とは、関聖帝君(関羽を神格化した名前)を祀る廟です。関羽は、信義や義侠心に厚い武将として名高く、民衆によって様々な伝承や信仰が産まれ、神格化されていきました。関羽は、武人だけでなく理財にも精通していたので、特に商売繁盛の神として信仰されています。




入口山門の「関帝廟」の扁額は、蒋介石の元秘書でもあった書道家于右任によるものだそうです。



一対の竜に守られているように建っているのが中門です。試験で合格した者だけがこの門を通って出世するため、別名「登龍門」とも言われているそうです。



本堂です。本堂の屋根に飾られた青龍が印象的ですね。宝玉をつかんで、お互いにらみ合っている青龍をみると幸せになるという言い伝えがあるそうです。


【関帝廟】
住所:神戸市中央区中山手通7丁目3−2
電話番号:078-341-2872

アクセス:
(神戸市営地下鉄)県庁前駅から徒歩10分
(阪急)花隈駅から徒歩10分
(JR・阪神)元町駅から徒歩15分


三国志の巨匠・横山光輝の生地は神戸市長田区



『三国志』といえば、横山光輝さんの”横山三国志”と言われるほどの超有名漫画。横山光輝さんの生地である兵庫県神戸市長田区では、”横山三国志”ゆかりのスポットがたくさんあります。



長田周辺には、三国志人気武将の等身大石像があちこち置かれていますので、探してみるのも楽しいですね。また、商店街などでは「三国志祭」が開かれています。


おススメは、【KOBE鉄人三国志ギャラリー】。故横山光輝さんの資料を集めたギャラリーで、代表作「三国志」のパネルや諸葛孔明の等身大のフィギュア、鉄人28号モニュメントの原型展示のほか、関羽が持っていたとされる大刀の重さ体験コーナーなど盛りだくさんです。



”横山三国志”ゆかりのスポットは、JR新長田駅周辺です。市営地下鉄山手線新長田駅からももちろんアクセス可能です。






吉川『三国志』/初めて読む方におススメの”正統派三国志演義”



映画やゲームなどで扱われることが多い三国志。そうした作品に触れて”三国志”に興味を持ち、改めて三国志を読んでみようと思った方も多いのではないでしょうか?


初めて三国志に触れる人に知っておいてほしいのが、「三国志」と「三国志演義」の違いです。


もともとの「三国志」は、魏・呉・蜀の三国鼎立を扱った歴史書で、中国、西晋の歴史家・陳寿が編集したものです。巷に溢れている三国志は、陳寿の「三国志」をもとに羅貫中がまとめたとされる『三国志演義』で、歴史小説がベースとなったものです。ただし、「三国志演義」は、歴史小説に分類されながらも、おおむね全ての出来事を包括していることから、知識人の読み物としても認められているようです。


日本で三国志と呼ばれているものはほとんどが「三国志演義」をベースとした歴史小説になります。歴史小説・三国志は数多く出版されていますが、三国志の場合、どうしても分量が多くなってしまうため、おもしろさと読みやすさ優先で選ぶのが一番だと思います。


一番のおススメは吉川英治の『三国志』。こちらの作品は、三国志を描いた作品の中では、日本では最も知名度が高く、また人気のある作品で、”吉川三国志”とも呼ばれています。 ”吉川三国志”も「三国志演義」をベースとし、日本人向けにアレンジしたもの、つまり、歴史小説で、まだ、日本人に三国志がなじみがなかった戦前に初版が刊行され、その後の三国志関連作品へ多大な影響を及ぼしたと言われています。


人気の秘密は、三国志という魅力的なストーリーの上に、登場人物が生き生きとして描かれていることだと思います。つまり、キャラが立っているので感情移入しやすいです。


例えば、主役の劉備玄徳は、貧乏ですが皇帝の末裔で、「信義と仁徳」を重んじる誠実な人柄です。ライバルの曹操は、エリートでお金持ち、才気に富んだのかなりの野心家です。この二人の対比も面白いのですが、玄徳の義兄弟である関羽と張飛、おそらく中国史上もっとも有名かつ人気が高い諸葛亮孔明をはじめ、趙雲、黄忠、馬超、馬謖、姜維……こちらには書ききれないほどの魅力あふれる人物が登場します。呂布や董卓などなんとも嫌な感じでいかにも”敵”という感じがいいです。



一度読んでもらえるとわかるのですが、地図があるのとないのでは大ちがい!!距離感を実感することができます。例えば、関羽の千里行など”どんだけ動いてるんじゃ~~!!”っと、面白さが倍増します!!是非、地図を片手に読んでくださいね。


人物多くてわかりにくいのでは?長すぎて読めないのでは?と心配することはありません。しっかり人物が把握でき、しかも終わってしまうのが寂しくなるほどの面白さですので、是非一度お手に取ってみてくださいね。




三国志の巨匠・横山光輝作・面白いおススメ漫画


横山光輝さんは、手塚治虫、石ノ森章太郎などと並ぶ漫画界の巨匠の一人です。数々の作品を生み出されていますが、もっとも有名だと思われる作品はやはり『三国志』でしょう。『三国志』は、横山光輝さんの代表作の一つで、1971年から1987年まで少年誌に連載されました。1991年、第20回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しています。


『三国志』といえば、横山光輝さんの”横山三国志”と言われるほどの超有名漫画。吉川英治の小説『三国志』がベースとなっています。



単行本は全60巻。文庫は全30巻。黄巾の乱に始まり蜀の滅亡までを描ききった長編大作です。登場人物も盛りだくさん。登場人物は、蜀漢の初代皇帝・劉備玄徳、蜀の五虎大将軍筆頭・関羽雲長、蜀の将軍・張飛翼徳をはじめ、おそらく中国史上もっとも有名かつ人気が高い諸葛亮孔明。この4人は、歴史に詳しくなくても誰もが知っている有名人ですが、もちろんこの4人以外にも曹操、趙雲、黄忠、馬超、馬謖、姜維……こちらには書ききれないほどの錚々たる人物が登場します。


連載開始50年近くたった今でもゲーム化、グッズ化、ラインスタンプ化されるなど人気が衰えることはありません。2020年5月時点で累計発行部数はなんと8000万部を突破しているそうです。


全国の学校・図書館に置かれていることも多いため、図書館で読んだという人もいるかもしれませんが、こちらの漫画は全巻を手元において繰り返し読んだ方が面白いと思います。


一度目は、先が気になるので読むのがどうしても早足になってしまいます。アレ?この人いつ出てきたっけ?今は都はどこだった?○○(地名)はどこにあったっけ?と思いながらも先が気になるので立ち止まっている余裕がありません。二度はちょっと腰を落ちけてじっくり読むことができます。読むと複雑な伏線や人物関係がより理解が深まります。さらに三度目ともなると、場所も地図で確認する余裕が出てきて、さらに理解が深まったり、新しい発見をしたり、ピンポイントで読みなおしたり、など楽しみ方が変わります。



私は、孔明が出てきてからが面白かったです。孔明が出てくるまでの戦いは、味方が結束して敵に立ち向かうといったどちらかと言えば”強くて賢い者が勝つ”といった戦いが多いのですが、孔明が登場してからは、知略、戦略を凝らす戦いへと変化していきます。孔明によって、”群れ”であった軍が、それ自体が一つの生き物のような有機的な集団に生まれ変わります。


優れた敵を倒すために、敵の裏の裏をかくという頭脳戦。敵の知略・性格まで見抜き、気象、地学を味方につけ、しかも星をみて人の運命まで予測する、という孔明。舌を巻くほど守備範囲の広さは圧巻です。




ネタバレ嫌いな方へ漫画『三国志』を読むときの注意点として、漫画の表紙の”三国志”の下に書かれた小タイトルは目に入れない方がよいです。”孔明の出陣”とか”激突魏呉”くらいならよいのですが、中には”○○の死”とか”○○の衝撃”など、小タイトルから次のストーリーがわかってしまう巻がいくつがあるので、ちょっとネタバレされたような気になってしまいます。一度読んでしまった後で、”赤壁の戦い”読みなおそう~というときは便利なのですが。



漫画でも小説でも【三国志】は読んで後悔しないというよりも読まないともったいないくらい面白いストーリーです。小学生から大人まで本気で楽しめる”横山三国志”なら、三国志の導入に最適だと思います。是非一度読んでみてくださいね。巻末に簡略化した地図がついている巻がありますが、詳細な地図を傍らに読むと判りやすく、距離感を実感することができるので、面白さが倍増しますのでおススメです。


余談になりますが、『三国志』は読んだことないという人も、この物語から生まれた、もしくは有名になった故事成語を知っている人は多いと思います。【三顧の礼(さんこのれい)】【鶏肋(けいろく)】【泣いて馬謖を斬る】【死せる孔明、生ける仲達を走らす】などなど。私の場合、こういった故事成語がいつ出てくるのかな?と思いながら読んだり、こうやって使われたんだとわかったりすることでさらに三国志を楽しむことができました。ちなみに、仲達は、物語の最終章で走ってます。





三国志/小学生向けのおススメの小説


横山光輝さんの漫画”横山三国志”にハマったうちの子(小学校高学年)は、漫画繰り返し読みの現在3回目の途中です。特に、一番気に入っている”赤壁の戦い”(特に孔明の舌戦の場面)は面白いと言って3回以上繰り返し読んでいるようです。


さらに、漫画だけでは満足せず小説【三国志】にも興味を示しました。まず手に付けたのは、小学生向けの小説です。うちの子が読んだのは、偕成社から出版されている【三国志】(渡辺仙州・作/佐竹美保・イラスト)ですが、小学生向けだからといって省略し過ぎでおらず、中身はしっかりと書かれており、図表、イラストも豊富で、大変わかりやすいのでおすすめです。



こちらのシリーズは、一冊約400ページで全4巻。


小説好きのお子さんにおススメです。もちろん、大人が読んでも面白いですが、文字が苦手なお子さんには、無理して勧めない方がよいかもしれません。


うちの子の感想は、内容はめちゃくちゃ面白いけどイラストが不満とのこと。関羽の顔が真っ赤だったり、張飛がかっこよくなかったりするんだとか(笑)。巷には顔が赤い関羽像とか、お化けみたいな張飛像がありますが、その像がイラストのヒントになっているのかもしれません。


著者が違うとストーリーも若干違っているので比較しながら読むのも楽しいです。小説では、玄徳や関羽・張飛の身長など、具体的に登場人物をイメージできる情報がでてきたり、漫画ではクローズアップされてなかった曹操の四軍師や孔明の子供など登場したりしています。一番大きな違いは、小説4巻の終盤には、漫画の60巻以降のことが描かれていることでしょう。


小説と漫画(全60巻の単行本の場合)を大まかに対比させておくと以下のようになります。
小説1巻:漫画1~14巻
小説2巻:漫画~26巻
小説3巻:漫画~42巻
小説4巻の途中まで:漫画~60巻


60巻以降どうなった??と思っていた方、小説【三国志】必読です。






三国志ゆかりの場所周辺・神戸のメジャー観光スポットの紹介・リンク集


『三国志』のゆかりの場所周辺には神戸のおススメ観光スポットがたくさんあります。是非メインの目的地としてお立ち寄りください!!


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